〈月間メディア批評〉エスカレートする朝鮮の体制非難
2004年12月11日 00:00 朝鮮半島各種の世論調査で80%以上の回答者が朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)に対する経済制裁の発動を求めると回答している。民間の教育機関ともいうべき新聞、テレビ、雑誌などのマスメディアが、過去2年3カ月にわたって、朝鮮の政府と人民を誹謗中傷するプロパガンダを続けてきた結果だ。これほど一つの国に対し、継続的に徹底して悪意に満ちた報道が続いたことは、「鬼畜米英」を叫んでいた戦中以外かつてないと思う。
年末になってまたぞろ「北朝鮮の王朝??」が日本のメディアに目立ってきた。1日朝のフジのワイドショー「特ダネ??」は皇室ネタに続いて「北朝鮮の内部崩壊」を取り上げた。キャスターが「真偽は分からないが.」と繰り返しながら、「北朝鮮の50の都市で、ペン書きの政権批判ビラが大量にまかれた」「中国が世襲をいいかげんにしろと北朝鮮当局にきつく批判した」などと延々15分オンエアした。テレビ朝日並みの偏向報道である。