〈担当記者座談会・06年朝鮮半島情勢を振り返る 2〉北南関係
2006年12月21日 00:00 朝鮮半島活発な民間交流
A:昨年、北南関係は「第2の6.15」と呼ばれる新たな発展段階に入った。その流れを受け継ぎ今年も和解と交流、協力がさまざまな分野で進められた。
C:昨年、常設の統一運動連帯機構として「6.15共同宣言実践民族共同委員会」が誕生したことが大きい。一段階高い水準で統一運動を繰り広げられる土台が構築された。
民間レベルでは、労働者、農民、女性、青年学生、宗教団体をはじめ各部門別の会議、交流会などが盛んに行われた。また、慶尚南道や京畿道など地方自治体が独自に代表団を派遣するなど道単位での交流も活発だ。6月には、北南、海外の民間代表団と北南当局代表団が参加する「6.15共同宣言発表6周年記念民族統一大祝典」が光州で盛大に行われた。例を挙げればきりがない。
B:6月に済州道で開かれた経済協力推進委員会では、「軽工業および地下資源開発、協力に関する合意書」が採択され、「双方が所有する資源、技術などを結合させた新たな方式の経済協力」のための具体的な道筋がつけられた。すでに黄海南道の鼎村天然黒鉛鉱山では、鉱業分野での初の北南協力が始まっている。
D:離散家族の再会も2回実現した。6月末の特別再会の場で、横田めぐみさんの夫の金英男さんが南の家族と28年ぶりに再会した場面は印象深かった。
B:北側は年の初めから3紙共同社説や、朝鮮政府、政党、団体合同会議(1月26日)を通じて、▼「3大愛国運動」の展開▼6月15日を「わが民族同士の日」として記念▼民族統一大祝典の開催を呼びかけるなど、昨年に引き続き今年も北南関係発展に積極的に取り組んでいく意志を明らかにしていた。