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〈人物で見る朝鮮科学史 7〉古朝鮮から高句麗へ(番外編)

2006年03月25日 00:00 歴史
文興里の支石墓

文興里の支石墓

科学史のおもしろさは、科学技術発展を成し遂げた人たちの創意工夫と、そこに秘められた人間ドラマにある。これは科学史研究それ自体にも当てはまるが、今回は番外編として、それと関連するエピソードを紹介したい。

現在、北南朝鮮を代表する研究者といえば、おそらく「韓国科学技術史」の著者である全相運先生と「朝鮮技術発展史」の責任執筆者である崔相俊先生である。1966年に出版され改訂を重ねる「韓国科学技術史」は、この分野の研究を促進させただけでなく、英語版、日本語版によって世界に朝鮮科学史を紹介するうえで大きな役割を果たした。また、去年、日本評論社から出版された「韓国科学史」は、「紙上博物館」として見ているだけでも楽しい本である(ただし、ちょっと高価)。一方、「朝鮮技術発展史」は1994年から96年にかけて全5巻で出版されたもので、15人の共同作業による技術史の集大成である。本欄の記事も両書を参考としていることはいうまでもない。

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