〈渡来文化・その美と造形 49〉東大寺法華堂・国宝仏
2011年04月18日 00:00 文化・歴史「法華堂」は、733(天平4)年、良弁僧正が創建した金鐘山金鐘寺の一堂で、東大寺では最古の建物である。華厳宗の根本道場として毎年旧暦3月に法華会が催されるため、「三月堂」とも呼ばれ、国宝である。良弁は百済からの渡来人である。
この堂内の不空羂索観音像は八角壇上に立ち、その左右に日光・月光菩薩像を安置する。その前面に梵天・帝釈天像、さらにその前に二躯の金剛力士像、本尊の後ろに吉祥天・執金剛神、弁財天像を配し、四隅にはそれぞれ四天王像が立つ(傍線は塑像、他は脱活乾漆像)。