〈渡来文化・その美と造形 46〉正倉院
2011年03月28日 00:00 文化・歴史東大寺大仏殿の西北に白い土塀をめぐらした一郭が正倉院である。
「正倉」とは本来租税としての稲もみを収納した倉庫のことであり、「院」は周囲にかこいをした一区域を指すから、「塀にとりかこまれた租税収納倉のある一郭」が正倉院で、すなわちそれは普通名詞であった。しかし、時代とともにそのような「正倉」はほとんどなくなり、東大寺のこれだけが残って固有名詞化し、正倉院と呼ばれるようになったのである。
東大寺大仏殿の西北に白い土塀をめぐらした一郭が正倉院である。
「正倉」とは本来租税としての稲もみを収納した倉庫のことであり、「院」は周囲にかこいをした一区域を指すから、「塀にとりかこまれた租税収納倉のある一郭」が正倉院で、すなわちそれは普通名詞であった。しかし、時代とともにそのような「正倉」はほとんどなくなり、東大寺のこれだけが残って固有名詞化し、正倉院と呼ばれるようになったのである。