〈朝鮮と日本の詩人 64〉鳴海英吉
2008年08月25日 00:00 文化・歴史いつだって平和は疑い深い
もう それ以上は 言ってはいけない
いつだって 平和は 疑いぶかい
一九四五年四月六日 日本敗戦の年の春
広島廿日市警察署で
一人の朝鮮人が 自殺した
調書では 午後四時半頃 首を括るとある
朝鮮独立万歳・京城・三菱造船・応徴工
思想犯・国本天弘
留置場の壁に書かれた 遺言は
調書にはでていない
もう それ以上は 言ってはいけない
いつだって 平和は 疑いぶかい
一九四五年四月六日 日本敗戦の年の春
広島廿日市警察署で
一人の朝鮮人が 自殺した
調書では 午後四時半頃 首を括るとある
朝鮮独立万歳・京城・三菱造船・応徴工
思想犯・国本天弘
留置場の壁に書かれた 遺言は
調書にはでていない