〈朝鮮と日本の詩人 50〉草野心平
2008年03月03日 00:00 文化・歴史民族の悲哀と怒りを暗示
高めの屋根の向うから。
叫びの如くまるで突如に。
その時おれはすべてが未知のまんなかで。
あかくて堅い坂の途中で振り向いたが。
叫びの如くガアッと迫った。
巍峨ゴツゴツの大重量。
痛い稜刃と。
エナメルの天。
高めの屋根の向うから。
叫びの如くまるで突如に。
その時おれはすべてが未知のまんなかで。
あかくて堅い坂の途中で振り向いたが。
叫びの如くガアッと迫った。
巍峨ゴツゴツの大重量。
痛い稜刃と。
エナメルの天。