〈朝鮮と日本の詩人 6〉三好達治
2006年03月17日 00:00 文化・歴史望の夜の月をまちがて
いにしへの百済の王が
江にのぞみ山にむかひて
うたげせし高どのの名は
この丘のうへにのこりて
秋されば秋の雨ふり
そばの花をりしも白き
畑なかにふるき瓦を
ひろはんとわがもとほりつ
しとどにもぬれし袖かな
望の夜の月をまちがて
いにしへの百済の王が
江にのぞみ山にむかひて
うたげせし高どのの名は
この丘のうへにのこりて
秋されば秋の雨ふり
そばの花をりしも白き
畑なかにふるき瓦を
ひろはんとわがもとほりつ
しとどにもぬれし袖かな