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〈みんなの健康Q&A〉環境不適応(下):治療と予防法

2010年11月24日 00:00 文化・歴史

Q:人々のストレス反応について教えてください。

A:精神医学的に見ると、身体症状として、はじめは疲労感を感じやすくなり、やがて身体的には異常がないのに、腹痛などの身体症状を訴える「心気症」や、実際に胃潰瘍、狭心症など臓器障害が出現する「心身症」と呼ばれるものがあります。

自分にかかっているストレスに気付かない人の間違った行動化としては、無断欠勤、仕事のミスの多発、対人トラブル、ギャンブルや問題飲酒、暴力などといった逸脱行動が挙げられます。

精神面では、「出勤したいのにできない」という強い葛藤から、就業への不安、緊張、焦燥などの症状が認められ、うつ状態や不安神経症、あるいはパニック障害などが目立ちます。

具体的には「職場に近づくと動悸がし、冷や汗が流れ、足がすくんでしまう」「出社しようとしたが、できずにUターンしてしまい、公園などで終日ぼーっと過ごしてしまった」「朝起きられない」というような症状が見られるようになります。また、「部分的なうつ状態」としては、仕事や会社に対してのみ「うつ状態」となります。

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