〈みんなの健康Q&A〉潔癖症(上):症状
2009年08月12日 00:00 文化・歴史「無くて七癖」とは、誰でも七つぐらいは癖をもっている、という意味の諺だが、この一見無用の長物に思える「癖」は、実は心理学的にみると「緊張を和らげる」という立派な効果がある。例えば、指をポキポキ鳴らしたりして、本題とは無関係な仕草をすることで無意識にその緊張を和らげている。
マリナーズのイチロー選手は、打席に立つと独特のポーズをとるが、もし、彼がそのポーズを禁止されたのならば、彼の打率は今よりも低迷するかもしれない。あの一連の仕草で、おそらく彼は緊張をほぐし、集中力を高めているのだろう。彼の打席でのあの仕草は、一種の癖やジンクスといえるが、心理学的にみると「強迫観念の行動化」と言い換えることもできる。
今回は比較的身近な存在の潔癖症について説明しよう。
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