〈みんなの健康Q&A〉慢性閉塞性肺疾患-原因と疾患
2008年02月20日 00:00 文化・歴史Q:知人が病院で「このままタバコを吸い続けたら肺気腫になる」といわれたそうです。
A:ちょっとした用事をしただけでも息が切れて呼吸が苦しくなったり、しょっちゅう咳や痰に悩まされる病気として慢性閉塞性肺疾患(COPD)がとても有名です。肺気腫はこの疾患に含まれます。
Q:呼吸をして体内に酸素を取り入れるのに重要な役割をする肺に、異常が生じるわけですね。
A:COPDはタバコの煙や有毒粒子・ガスなどを長年にわたって吸入することによっておこる肺の異常な炎症が主病因です。この炎症によって、肺内における空気や酸素などのガスの通り道がせばめられたり、肺の膨らんだり縮んだりする能力が低下して気道が容易にぺたんこになります。だからいくら呼吸をしても気流が円滑に出入りできなくなるのです。以前は慢性気管支炎や肺気腫といった個別の表現を用いることが多かったのですが、今日ではCOPDとして一括して定義されています。