〈みんなの健康Q&A〉アルコール依存症(上):中毒と依存の違い
2007年01月18日 00:00 文化・歴史Q:忘年会や新年会と年末年始にかけてお酒を飲む機会が多かったのですが、アルコール依存症について教えてください。
A:毎日、クリニックの外来診療をしていると、いくつか気がつくことがあります。そのうちの一つは、最近は「おとなしい」アルコール依存症の患者さんが増えていると感じることです。昔、アルコール依存症は「アル中」とも呼ばれていました。ですが、実は「アル中」とは医学的には「急性アルコール中毒」のことをいいます。いわゆる、新入社員や大学生などが新入生歓迎コンパで「イッキ飲み」を繰り返し、救急車で運ばれ、点滴等の身体的な治療が必要な状態の患者さんのことです。世間一般の方が認識する「アル中」とは、医学的には「アルコール依存症」が正式な呼び方です。