〈みんなの健康Q&A〉アルコールと健康(下):疾患とのつき合い方
2006年06月21日 00:00 文化・歴史Q:酒が過ぎると尿酸値が高くなって、痛風になりやすいというのはよく知られていますね。
A:アルコールは生体内での尿酸生産を増加させ、かつ尿酸排泄を低下させるため、血中尿酸値を上昇させます。
Q:尿酸のもととなるプリン体がビールに多く含まれているということで、最近、プリン体を少なくしたビールや発泡酒が市販されています。これだとたくさん飲んでも平気なのでしょうか。また、ビールはだめでも焼酎なら大丈夫ですか。
A:どちらも誤った考えです。確かに酒類の中ではビールは比較的プリン体含有量が多いのですが、食品全体からみるとむしろ少ないほうなのですよ。実際はビールから摂取するプリン体よりも体内で合成されるプリン体に由来する尿酸のほうが圧倒的に多いということを知るべきです。それに、さきほど言いましたように、アルコール自体の尿酸値上昇作用を忘れてはなりません。