〈朝大・朝鮮歴史博物館 8〉朝鮮の三国時代 5/高句麗・人物風俗画 Ⅰ
2010年04月16日 00:00 歴史高句麗人の暮らしを描く
高句麗の人々はどのような生活をしていたのであろうか。
誰もが持つ素朴な疑問ではあるが、これに答えるとなるとなかなか難しいと思う。今から千数百年も前のことだから仕方がないのかもしれない。
実はこの問いに答えるために重要な役割を果たすのが古墳壁画なのである。壁画は高句麗人がどのような生活をしていたのかを可視的に理解するための一級資料といえる。高句麗壁画はそのモチーフにより、人物風俗図と四神図に大別されることは以前述べたとおりである。高句麗壁画古墳の第3回目となる今回は人物風俗図についてみることにする。