〈月間平壌レポート 5月〉WCD、統一と平和訴え朝鮮半島縦断
2015年06月04日 14:22 共和国“女性の力で戦争に終止符を”
【平壌発=金里映】植民地支配からの解放、そして分断70周年を迎える今年、民族の和解と統一を求める民間レベルの取り組みが、各方面で活発に行われている。「平和と軍縮のための国際女性の日」である5月24日、世界各国の女性たちが非武装地帯(DMZ)を通過して朝鮮半島を縦断し、朝鮮の統一と平和を訴えた。
当初の予定とは違うルート
今回の朝鮮半島縦断プロジェクトを企画したのは、国際的な女性平和運動団体である「ウィミン・クロスDMZ」(Women Cross DMZ、WCD)。朝鮮の統一と平和に向けて、国際社会の世論を喚起するという目的の下、世界各国の女性たち30余人が参加し、内外の大きな注目を集めた。
プロジェクト実行の当日、WCDのメンバーはまず、開城市中心部でデモ行進を行った。沿道を埋めつくした開城市の女性たちが、「祖国統一!」「私たちはハナ(一つ)!」とシュプレヒコールを叫び、WCDのメンバーを鼓舞した。アパートの窓から力いっぱい手を振る人々の姿も見られ、現場は市民たちの熱気に包まれていた。
開城から軍事境界線は目と鼻の先の距離。開城市民たちにとって、統一と平和は本当に切実だということを、女性たちの真剣な表情から読み取ることができた。
その後、WCDのメンバーは板門店を訪れ、「朝鮮の統一と平和のための国際女性大行進宣言」を読み上げ、戦争の終結を訴えた。
本来ならば、ここから軍事境界線を越えて南側へと渡る計画だった。しかし、南当局が板門店通過を許可しなかったため、当初の予定とは違うルートに進んだ。