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〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 40〉私を連れて行って-李應台の妻

2012年06月05日 12:25 文化・歴史

切々と綴る亡夫への恋文

イギリス考古学ジャーナル「ANTIQUITY」の表紙を飾る

安東市にあるウォニオンマの銅像

2009年3月、約400年前の朝鮮女性の手紙の原文が英国の考古学ジャーナル「ANTIQUITY」の表紙を飾り、また安東大学の教員らによる論文「ウンテの墓:ある朝鮮の人物と彼を愛した人々の手紙」(Eung Tae’s tomb: a Joseon ancestor and the letters of those that loved him) が同時に掲載された。この論文は2007年2月、スペインのカナリア諸島で開かれた「世界ミイラ学会」で発表され、当時学者らの涙を誘ったというものだった。1998年に安東(アンドン)の宅地開発の際に410年ぶりに元墓所であった場所から、李應台(リ・ウンテ1556~1586)の棺とミイラ及びその棺に納められていた未亡人(通称ウォニオンマ<ウォニのお母さん>)の手紙と副葬品が発見され、約400年前の草履(わらじ)の写真がその保存状態の良さに、「ナショナルジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC)」でも紹介された。

棺に納められていた副葬品のうち特に妻が書いた手紙は、31歳で夭逝した夫を恋い慕う心情が切々と綴られ読む者の涙を誘った。

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