〈本の紹介〉「慰安婦」問題の本質/藤目ゆき著
2015年04月21日 09:56 文化・歴史 歴史侵略の歴史と「慰安婦」
韓国の金学順ハルモニが日本軍「慰安婦」として最初に名乗り出た1991年8月。これ以降、朝鮮半島や中国、フィリピン、台湾、インドネシアなど、日本の侵略戦争の被害を受けたアジア各地の女性たちが、重い沈黙を破って証言するようになった。「慰安婦」の存在が一時的ではあるがイシューとなったのは記憶に新しい。
しかし、2015年の今、「慰安婦」をめぐる情勢は被害者である彼女たちのもとを離れ、政治的あるいは外交的な場へと一人歩きしている。