〈経済危機のここに注目 3〉急速に落ち込む企業景況
2009年03月30日 00:00 対外・国際世界同時不況が深まるなか、企業の景況が急速に落ち込んでいる。
昨年10~12月期の法人企業統計によると全産業の経常利益が前年同期比64.1%の大幅な減少になった。とりわけ、製造業の落ち込みが激しく94.3%減の過去最大のマイナスを記録した。全産業の売上高は11.6%のマイナス、減収は4期連続。昨秋以降の金融危機などの影響で企業業績が急速に圧迫され大幅に悪化している実態が鮮明になった。
さらに全産業の10~12月期の設備投資額をみると、前年同期比17.3%減(10兆7690億円)と過去最大の減少率を記録し、7四半期連続の減少となった。設備投資は景気の先行指標にもなるだけに、景気低迷の長期化が予想される。