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釜山平和映画祭、大賞「夢見る平和賞」受賞/朴壽南監督「ぬちがふぅ(命果報)-玉砕場からの証言-」

2014年07月15日 11:24 文化・歴史
受賞者たちと共に(左から2番目が朴壽南監督)   

受賞者たちと共に(左から2番目が朴壽南監督)

釜山平和映画祭(6月27~29日)で朴壽南監督「ぬちがふぅ(命果報)-玉砕場からの証言-」が、大賞にあたる「夢見る平和賞」を受賞した。

審査委員のジャン・リュル映画監督は「貴重な歴史的証言を20数年もの長い年月をかけて収録し作品化したことに感謝する」と述べた。約300本におよぶ作品の中から劇映画、ドキュメンタリー映画13本がコンペティションで上映され、国内の作品をおさえて本作が大賞を受賞した。南朝鮮では沖縄戦についてはほとんど知られておらず、沖縄の住民が語る「慰安婦」少女についての証言は大きな衝撃を与えた。

南朝鮮で初公開となった本作は、沖縄・嘉数(かかず)に配備された慰安所についての新たな証言を追加し、2014年版を再編集し公開したもの。観客からは 「『玉砕』の意味とどれほど惨忍なことが行われたか改めて知ることができた」「当時も今も国家は同じだ。沖縄人と朝鮮人を玉砕させ、殺すことを強要した日本と、過去の被害者たちを踏みにじったまま未来につき進もうとする韓国(政府)。いつも心の中にこの映画を刻んでいきたい」との感想が寄せられた。制作者らは、本作を日本各地の朝鮮学校でも上映したいと考えている。(問い合わせ=TEL 090-6867-3843)

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