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国産品の安定的生産を実感/第8回平壌第1百貨店商品展示会で

2014年07月03日 11:39 共和国

【平壌発=金淑美】国内最大のデパート、平壌第1百貨店で6月17~19日にかけて商品展示会が開催された。今回で第8回を数える同展示会は、市民生活の向上と経済の発展を示す一つのバロメーターとなっている。

大勢の来場客でにぎわった平壌第1百貨店(朝鮮中央通信)

大勢の来場客でにぎわった平壌第1百貨店(朝鮮中央通信)

国産靴、素材・デザインも豊富に

デパートの1階から5階まで各フロアにうず高く陳列された商品は、食料品や飲料水、衣類、靴、化粧品、家具、電化製品、文房具、日用雑貨など、1600種、340余万点にのぼる。その70%が全国各地250余の工場・企業所で生産された国産の商品だ。

同百貨店のキム・ミヨン副支配人(48)は、軽工業部門における成長の一つとして、国産靴の多様化をあげる。陳列棚には定番フォルムから新しいデザインまでカラーバリエーションも豊富にラインナップされていた。

平壌市内ではハイヒールでさっそうと歩く女性たちの姿が多く見られるようになって久しいが、男性用シューズも負けていない。日本でも今シーズントレンドの着脱が便利なスリッポン型の運動靴は、普通江靴工場から新しく入荷したもの。軽量かつ通気性のいいメッシュ素材で、夏本番を前に売り上げ増が期待できそうだ。

大勢の来場客でにぎわった平壌第1百貨店(朝鮮中央通信)

大勢の来場客でにぎわった平壌第1百貨店(朝鮮中央通信)

「ほら、あっちは女性たちで賑わっていますよ」。キム副支配人が指差した人だかりの先は、女性用の肌着コーナー。キム副支配人によると近年肌着の品質があがっており、とりわけ女性用は朝鮮人特有の体型に合わせて改良され、サイズやカラーも選べることから注目が高まっているという。

一方、合併・合作会社による展示コーナーでは、初めてLEDの製品が展示されたのが特徴だといえる。朝鮮クウォルボン連合会社が生産したLED照明は、平壌市内の各主要施設をはじめ工場や企業所、同百貨店にも導入されており、今後も需要が見込まれる。同社ではLED照明の国産化を目指しており、現在、国内の工場や企業所でもLEDの開発が推進されている。

質向上の背景は競争心

食料品売り場の一角を埋め尽くし、ひときわ存在感をアピールしたのがソヌン食料工場の商品。カラフルで美味しそうなパッケージデザインの菓子類がずらりと並び、購買意欲を掻き立てられる。2010年12月、金正日総書記が現地指導したことで知られる同工場では、パンや菓子類など加工食品を主に生産しており、生産量と売上高で市場をリードしてきた。しかし依然商品数では同工場が抜きん出てはいるものの、質においてはスリム食料工場やキョンフンウナス食料工場など、後に続く工場の成長も目覚ましいという。

大勢の来場客でにぎわった平壌第1百貨店(朝鮮中央通信)

大勢の来場客でにぎわった平壌第1百貨店(朝鮮中央通信)

キム支配人は、「他企業への競争心が商品の質向上につながっている」と話す。1年に2度開催される同展示会には、毎回各企業から責任者らが訪れ、同業者の商品を見て回りながら、質から商標デザインまで鑑定し、自分たちの商品の改良や新商品開発に活かしている。

各工場・企業所における研究と努力の積み重ねによる国産商品の安定的生産が、市民生活の自立的・持続的成長を生み出していると、回を重ねる展示会を通して感じることができた。

(朝鮮新報)

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