第52回神奈川「日朝友好展」開催
2014年06月17日 16:06 文化・歴史日朝友好の未来へ共に歩もう
6月10日から15日にかけて、アートガーデンかわさきで第52回日朝友好展が開催された。期間中、会場には580人の観客が足を運んだ。
1960年から始まった日朝友好展は日朝国交正常化と朝鮮半島の一日も早い自主的平和統一を願って、芸術上の立場や思想信条の違いを超えた両民族の友好と連帯の場として行われ、今回52回目を迎えた。
会場には91人の芸術愛好家たちによる絵画・工芸・写真・詩・短歌・書芸など計148点の作品と神奈川県下の朝鮮学校、西東京の朝鮮学校、横浜・旭区高橋成美書芸教室の児童たちの作品、計107点が展示された。
開催に伴い、黒岩祐治神奈川県知事からメッセージが寄せられた。黒岩知事は、文化や民族の違いを理解し、認め合う社会を目指すこのような取り組みには、市民レベルの相互理解と交流が不可欠だとし「この展覧会が、多文化共生社会の実現に向け、相互理解を一層深める機会として末永く続いていくことを期待する」と述べた。
14日の夕方には日航ホテルの4階で「日朝友好展交流パーティー」が行われ、50人が参加した。
同事務局長の金奉鉉さんは、12人で始まった第1回目を回想し「朝・日の有志たちで情勢が悪いときも乗り越え、ここまでやってこれた。作品を出展し、継続することに意味がある。ストックホルムで朝・日政府間会談が行われ、合意文書が交わされた。今後情勢は好転していくと思う。これからもみなさんと力を合わせて、朝・日国交正常化と朝鮮半島の統一を願い、活動していきたい」と語った。
同代表委員である小泉克弥さんは、半世紀を越えて続いている日朝の芸術交流は驚異的かつ素晴らしいことだとし、「伝統を若い人たちにつないでいくためにも、頑張っていきたい」と語った。
夫婦で展示を見に来たという鈴木チヨさん(72)は、「普段なかなか接点がなかったが、訪れてみて良かった。もうお互い身構えるような時代は過ぎた。私たちも日朝友好の未来を共に考えて行きたい」と笑みを浮かべた。
(文・金宥羅、写真・文光善・文芸同中央写真部長)