〈みんなの健康Q&A〉ライフスタイルからみたメンタルヘルスケア(2)
2014年04月03日 10:47 文化・歴史家事、育児、仕事、頑張りすぎる「燃え尽き症候群」
ジェンダーの役割
本日は、少し「女性」について考えてみましょう。男性の読者の方も、「女性」について考えてみることは決して無意味ではありません。なぜなら、共働き世帯が増えたり、女性の社会進出が進んだりと、家庭においても、職場においても、「女性」は非常に存在感があり、重要な存在になっており、男性諸氏が「女性」を適切に理解することでその対処方法を学ぶことができるからです。
女性のメンタルヘルスを考えていく中で、まずは、ジェンダーについて考えてみたいと思います。女性に多くみられるいくつかの心理的問題や不適応には、ジェンダー(社会的・文化的な性のありよう:つまり、女はこうあるべきといったようなもの)という問題が少なからず関わっているように私は感じています。
例えば、晩婚化・少子化と言われる現代においても、女性は子どもを産んで育てて一人前であるとか、子どもを立派に育てていることがその母親としての勲章であるとか、料理が上手で家の掃除や片つけが上手にできてこそ良いお嫁さんであるといった風潮はまだまだ払拭されていません。