東京第2で日本フィル特別コンサート、講堂に響いた四弦の音色
2014年03月03日 13:39 文化弦が弓と触れ合った瞬間に飛び出したあまりにきれいな音色に、最前列に座っていた女子児童は、目を丸くして後ろに座る友だちを振り返った。日本のプロオーケストラによる1時間の演奏は、幼心にも豊かな情緒を与えた。
3月1日、東京朝鮮第2初級学校で日本フィルハーモニー交響楽団による特別コンサートが行われた。
ヴァイオリン(三好明子さん、辻野順子さん)、ヴィオラ(山下進三さん)、チェロ(大石修さん)による弦楽四重奏。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」、ヴィヴァルディの「四季」から「春」、シュトラウスの「観光列車」、ドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」(第4楽章)など、世界的名曲が体育館を兼ねた講堂内に響き渡った。山下進三さんが楽器の紹介や演奏する曲のエピソードについて話しながら、パイプイスが並べられた客席との距離を縮めた。温かく豊かな弦楽演奏を、児童たちも保護者たちや日本市民も楽しんだ。