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「朝鮮式の経済管理方法」現場レポート(下)/三支江協同農場

2014年02月04日 14:53 共和国

農民の意識変革と増産実現

圃田担当制の成果

三支江協同農場(黄海南道載寧郡)では昨年、稲の収穫を10月内に終えた。例年ならば11月上旬までかかるというが、農場員たちが一丸となって取り組んだ結果、予定よりも早く終わったという。

同農場のリ・ヘスク管理委員長(36)は、「『圃田担当制』がもたらした成果」だと強調する。

朝鮮の農業部門では、昨年から分組管理制を新しい方法で運営している。 「分組」とは「作業班」の下部単位だが、この分組管理制の中で「圃田担当制」を実施している。

リ・ヘスク管理委員長

リ・ヘスク管理委員長

三支江協同農場には、作業班が9個、分組が36個ある。分組はほぼ22人で構成されるが、5人ほどが一組となって田畑を担当するようにした。

リ管理委員長は「圃田担当制」の効果に対して、当初「疑心暗鬼だった」というが、今では十分に実感しているという。「農場員の意識に変化がもたらされ、責任感が以前よりも増した」(リ管理委員長)。

国家指標は稲と小麦、麦、ジャガイモの2毛作だが、ここに豆と野菜を追加して3毛作、4毛作を始めるグループも出てきた。秋の刈り入れと脱穀のスピードも大幅にアップした。

その結果、協同農場全体の収穫高が引き上げられ、昨年の稲作農業はヘクタール当り800㎏増産という成果を収めた。

国内経済学者は分組管理制の中での「圃田担当制」について、「農民たちが田畑を自分の家の畑のように思い、主人らしく働くようにすること」であると解説する。

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