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〈衰退する米国・㊤〉内政の混乱とデフォルトの危機/白宗元

2013年11月25日 09:39 朝鮮半島

世界の金融・経済を一大混乱に陥れるデフォルト(債務不履行)の危険をはらんだ米国の「債務(借金)上限引き上げ」問題は民主、共和両党の妥協によって来年初まで一応先送りされた。しかし、問題は何も根本的に解決されていない。両党の激しい対立は短期的な政策の違いではなく、民主党の「大きな政府」と共和党の「小さな政府」―すなわち国家運営のありかたについての両党の根本理念の違いが根っこにあるからである。

本来「債務上限引き上げ」は米国の内政問題である。しかし1兆ドルにのぼる米国国債をもつ中国をはじめ、世界の多くの国が巨額の米国国債を所有しており各国が外貨準備も多くをドル建てでもっている現状で、米国政府が借金の返済を履行できないという最悪の事態に陥れば市場は混沌とし、株価の大暴落は必至で世界の金融・経済に及ぼす破壊的な影響は測り知れないものがある。

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