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「教え子たちが開催してくれた」人形展/民族の伝統文化、故郷の心を表現

2013年11月14日 09:40 文化・歴史

「ふるさと夢の国」李玉禮人形展、京都で開催

「ふるさと夢の国」李玉禮人形展、京都で開催  (26)

展示場を案内する李玉禮さん

京都、大阪、神戸などでポジャギの講師を務める在日同胞1世の李玉禮さん(86)が19歳まで暮らした故郷(全羅南道求礼郡)の情景を思い描きながら作った人形や刺繍、ポジャギが展示された「ふるさと夢の国-李玉禮人形展-」が6~10日、京都市内で開かれ、5日間で570人が訪れた。

会場には、民族衣装を着て踊りの輪を広げる「農楽」、民族楽器を演奏する「楽団」、チマ・チョゴリ姿の女性たちが糸を紡ぐ「機織」、字が読めないのに手紙を開いて息子を案じる「祖母」をはじめ、駒回し、ノルティギ(朝鮮のシーソー)、種まき、洗濯など、幼い頃に故郷で見た日常の情景を切り取った人形、78点が展示された。

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ハルモニ(祖母)

訪れた人々は、「初めてポジャギを見たが、なぜか懐かしく、ほんわかと包み込まれるような感じがした。人形もみんな優しい表情でいながら、昔の女性たちの苦労が伝わってきた。とくにおばあさんの人形に胸がいっぱいになった」(京都市在住、日本人女性)、「人形から動きや音が感じられ、とても幸せな気分になった。小物まですべて手作りと聞き、非常に驚いた」(東京都在住、同胞女性)、「国宝級の素晴らしい作品を眠らせておくのは惜しい。ぜひ常設の場を設けてほしい」(長岡京市在住、日本人男性)などと感想を残した。

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