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〈学生中央体育大会〉ラグビー/大阪朝高が圧倒的な力で優勝、規則正しい学校生活が結果を生む

2013年09月10日 11:47 スポーツ
優勝を果たした大阪朝高の選手たち

優勝を果たした大阪朝高の選手たち

在日朝鮮学生中央体育大会のラグビー競技が9月1日、愛知県大府市の豊田織機グラウンドで行われた。

東京朝高対大阪朝高の一戦は、大阪朝高が74-0で東京朝高を下し、優勝を果たした。

試合開始1分でトライを奪った大阪朝高は、その後も順調に得点を重ねる。後半には主力を温存する余裕を見せるが、控え選手も期待に応え、東京朝高を相手にひとつのトライも許さず、完勝した。

大阪朝高(白とエンジ)対東京朝高(青)

大阪朝高(白とエンジ)対東京朝高(青)

大阪朝高の呉英吉監督は、生徒たちが主導になった毎日の朝練の積み重ねが、大阪朝高の強さに繋がっていると話す。同校では、技術向上のために、選手一人ひとりが各々の課題を明確に理解し、自分たちで練習メニューを考え、毎朝欠かさずに練習を行っている。朝練を習慣化することで、部内で規律が立ち、ラグビー部の選手たちは学校生活でも時間厳守が常になっている。

呉監督は、「選手たちが自発的に考え、行動することで、技術的にも、人間的にも、成長するスピードが格段に増す」としながら、「規則正しい学校生活は、スポーツをする上で基本だ」と強調した。「花園常連校」となった大阪朝高に対して、同胞たちの期待も大きいが、「一日一日、努力を積み重ねていけば、結果は自ずとついてくる」と力強く語った。

大阪朝高の金廉主将(高3)は試合を振り返りながら、「フォワード陣が強さを発揮しただけでなく、バックス陣もそれに応えた。チームが一つになって勝利を収めることができた」としながら、秋に行われる「全国大会」(花園)の府予選までに、「攻撃プランの浸透やセットプレー面での安定などの課題を克服し、ひとつひとつのプレーの正確性を上げていきたい。気持ちを前面に出した朝高生にしかできないラグビーをしたい」と語った。

一方、東京朝高の李潤太主将(高3)は、「格上の相手に対して自分たちのラグビーができなかった」と後悔を募らせながら、「以前から課題としていたディフェンス面、特に1対1の弱さが表れてしまった。9月16日の全国大会都予選1回戦に向けて、気を引き締めなおし、練習に励みたい」と語った。

神戸朝高、愛知朝高の合同チーム

神戸朝高、愛知朝高の合同チーム

「ひとりが2人分の力を発揮すれば」

今大会で銅メダルを手にしたのは、神戸朝高と愛知朝高の合同チーム。8月の菅平合宿で4日間しかともに練習できなかった両校だったが、東京朝高、大阪朝高との試合ではそれぞれ、息の合ったプレーを披露した。観客も選手たちのプレーに熱い声援を送っていた。

「ひとりが2人分の力を発揮すれば試合には必ず勝てる」と語る神戸朝高の朴健心主将は、「中央大会で多くのことを学んだ。どんな相手でも、朝鮮人として、神戸朝高ラグビー部としてのプライドを持ち試合に臨みたい」としながら、「部員拡大のためにも、在学生たちが試合で結果を残し、より多くの後輩たちにラグビーに興味を持ってもらいたい」と語った。

(李永徳)

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