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三重同胞奮闘記㉕入学式と花見とリフォーム/金琴純

2026年04月18日 15:54 暮らし・活動

10年前に総聯四日市支部の有志が校庭に植えた桜の木が満開の4月5日、四日市初中の入園・入学式と三重同胞花見が行われた。休憩時間には昨年末、三重県知事が県職員採用の国籍要件復活を表明した件に関する報告会があった。

式では、オモニに手を引かれニコニコの笑顔で登場した新入園生2人と新しいチマ・チョゴリ姿の中級部1年生2人を迎え、曺蓮華さんが最上級生として堂々と在校生代表のあいさつをした。

花見の準備を任された青商会と朝青メンバー

青商会と朝青メンバーらが校庭で花見の準備を進める傍ら、報告会では、朝青三重県本部の兪竜浩委員長が本件の一連の報告と問題提起を、鄭俊宣校長が請願署名の説明を、そして三重県青商会の崔基明幹事長が最後に「この三重が堰となる。『誰かがやってくれる』ではなく、自分たちの問題として、取り組むのは僕たちです」と訴えた。

花見では、各機関の紹介や歌で盛り上がる中、女性同盟三重県本部の姜真純副委員長から総聯三重県本部兼四日市支部事務所のリフォーム完成が知らされた。同校卒業式に間に合わせるため、工期はたったの2週間足らず。夏は暑く冬は寒くて利用しづらかった古い事務所は、同支部在住の金靖順さん(78)の声かけにより生まれ変わった。

総聯三重県本部の金鉉二委員長と金靖順さん(リフォーム前)

金さんは、昨年5月にあった三重県青商会主催のドキュメンタリー映画「声よ集まれ(소리여 모여라)」上映会で、映画の出演者に刺激され、以後何か自分にできることはと考え始めていたタイミングで久々に支部に立ち寄り、その古さに驚き、これは何とかせねばとすぐさま行動に移した。最も気になった壁を張り替えたいと息子の知人のリフォーム業者に見積依頼、すると壁だけ直すはずが床・天井・壊れて動かないブラインドと窓枠のリペア・LED照明・換気扇の付け替えまですることになり、当初よりかなりの予算オーバー。金さんは、支部の新年会などでカンパを募り、どうにか賄えたそうだ。そうして電気業や塗装業のトンポ、女性同盟や朝青の有志など総勢10数人の協力でリフォームが完成した。

リフォーム後

普段は節約家だという金さんの胸に、今回ふとよぎったのは「生きたお金の使い道をしなさい」というオモニの教え。数年前四日市初中の修繕事業に協力したときもそうだったという。「人生最後の仕事だと思っている。私78歳やで! 私ができることはここまで。後は若い人たちに託した」と笑う金さんは、その後ろ姿を孫たちに見せられたと誇らしげで嬉しそうだった。

(「ウリ民族フォーラム2023in三重」と準備過程で活気を取り戻した三重同胞社会。フォーラム後も有志たちの奮闘は続いている。同フォーラム記録係を務めた金琴純さんがかれらの活動をレポートする。不定期掲載)