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“軍国主義復活を阻止しよう“/大阪空襲81年朝鮮人犠牲者追悼集会

2026年03月19日 17:45 社会

大阪空襲81年朝鮮人犠牲者追悼集会が行われた

大阪空襲81年朝鮮人犠牲者追悼集会が14日、ピースおおさか(大阪国際平和センター)前で行われ、120人の同胞と日本人が参加した。

戦争末期、大阪では米軍の50回以上の空襲によって、死者・行方不明者1万5千人、重軽傷者3万1千人、被災家屋34万戸、罹災者122万人の被害を受けた。当時大阪の人口の0.8%が、朝鮮人であったことから約1200人の朝鮮人犠牲者があったと推測されるが、160人余りの朝鮮人のみが判明しており、創氏改名による本名不明者が1千人ほどいると思われている。

大阪空襲81年朝鮮人犠牲者追悼集会が行われた

大阪強制連行真相調査団の梁賢哲事務局長の司会で行われた集会では、実行委員を代表して空野佳弘弁護士が集会の趣旨と活動内容を報告した。

追悼セレモニーでは朝鮮、韓国、中国、日本そして米国の各団体から寄せられたメッセージが紹介された。総聯大阪府本部、朝鮮の朝鮮人強制連行被害者・遺族協会、東京朝鮮人強制連行真相調査団などのメッセージに続き、昨年より寄せられているピースおおさか館長からの追悼文も紹介された。

今回初めてメッセージを寄せた駐大阪中国総領事館の薛剣総領事は、「日本軍国主義が仕掛けた戦争は中国、朝鮮に深刻な災禍をもたらした。みなさまが手を携え、第2次世界大戦の勝利の成果を守り抜き、軍国主義復活の企てを阻止しよう」と綴った。

同じくメッセージを初めて送って来たVFPジャパン(米国退役軍人などで作られた国際的な平和団体の日本支部)は、「集会は、日米両国が放置してきた真実を明らかにする模範的な取り組みです。不法な戦争に終止符を打ち平和な世界を共に築きましょう」と呼びかけた。

大阪空襲81年朝鮮人犠牲者追悼集会が行われた

集会宣言採択のあと、約9千人の空襲犠牲者の名前を展示する「刻の庭」で参加者たちは、朝鮮、中国、米国の犠牲者177人の名前を一斉に呼びかけ、黙とうを捧げた。

大阪中高・高級部を卒業して4月から朝鮮大学校へ進学する池創徳さん(18)は、「戦争の悲惨さと共に現在起きている戦争の愚かさを感じた。一方で、様々な国や団体から集会にメッセージを寄せてくれていることはすごいことだと思う。そしてこの集会が誰のためでもなく朝鮮人である自身の尊厳に関わる重要な会だと感じた」と感想を述べた。

また朝鮮大学校を卒業して4月より大阪府内の朝鮮学校教員となる姜蘇元さん(22)は、「植民地支配下で生き、米国の空襲によって無残な死を遂げなければならなかった同胞たち、植民地と戦争という二重、三重の被害を受けた人々の死を思うとき、その無念と残酷さを改めて痛感させられた。歴史修正主義が広がる今日だからこそ、犠牲になられた方々の名前が一日も早く明らかにされ、本名で呼び、祈り、追悼できる日が訪れることを願い、そのために自分も力を尽くしていきたい」と話した。

空襲で祖父と親せきを亡くした金禎文さん(87)は、「国を、名前を、言葉を奪われた在日朝鮮人たちの魂がここにあることを知って欲しい」と訴えた。

集会後、大阪城公園内にある、大阪陸軍砲兵工廠跡の碑を中心にフィールドワークが行われた。参加者たちは空野弁護士の解説を受けながら、当時日本最大の軍需工場で働かされた1300人以上の朝鮮人強制連行被害者たちを偲んだ。大阪陸軍砲兵工廠跡地は現在の「大阪城ホール」だ。

集会後のフィールドワーク

【大阪支局】