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無償化排除が問う社会の責任/日朝教育シンポ・交流のつどい、パネル討論で

2026年02月12日 09:40 交流 民族教育

「第25回日朝教育シンポジウム東京・第50次日朝教育交流のつどい」(11日、東京中高)ではパネルディスカッション「『高校無償化闘いの軌跡』私たちの想いとこれからの課題」が行われた。東京朝高卒業生である河潤美弁護士(60期)、東京中高の金龍浩教員(64期、東京無償化裁判・原告世代)、河未来教員(67期)、朝鮮の文化や歴史などを学ぶ「むくげの会」のメンバーである、神戸学生青年センターの大和泰彦さん、東京都公立学校教職員組合の書記次長である佐谷修さんがパネリストとして発言した。

自己肯定できる教育

左から、朝鮮学校「無償化」排除に反対する連絡会の佐野通夫共同代表、東京朝高卒業生である河潤美弁護士、東京中高の河未来教員

河弁護士は、朝鮮学校の無償化除外の本質は金銭だけでなく、在日朝鮮人が日本社会で生きる際の自己肯定感や存在の承認が深く傷ついた点にあると指摘。司法の判決が差別を当然視する空気を強め、被害が長期化・拡大していると語った。

河弁護士は、社会の関心が高まってこそ司法も動くと述べ、日本の教育現場で在日朝鮮人の存在や無償化除外がもたらした傷をきちんと教え、問題を「一部の当事者の特殊な出来事」ではなく社会全体の課題として共有する必要があると訴えた。また、自身も弁護士仲間を朝鮮学校の公開授業に連れて行く過程で、民族教育に触れた人の見方が変わる経験を重ねていると言及。判決が確定しても差別が正当化されたわけではないと強調し、教育や社会的取り組みを積み重ねることで状況を変えていく必要があると訴えた。

教員は、朝鮮学校差別の歴史から、中級部3年生の頃に朝鮮学校の無償化除外が決まった際は、「やはり」という感覚が先立ったと回想。2013年に高校無償化適用を求める全国集会およびパレードに参加した時は、権利を訴え歩く最中に右翼団体の罵声を浴びたとし、ヘイトスピーチを初めて経験した瞬間を振り返った。

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