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三重同胞奮闘記㉓帰還報告で最新の朝鮮事情知る/金琴純

2025年12月28日 13:20 暮らし・活動

わが、兪竜浩・朝青三重県本部委員長が朝鮮労働党創建80周年に際する総聯書簡リレー代表団メンバーとして9年ぶりに祖国を訪問した報告会が12月7日に四日市初中であった。

報告会は朝青員、四日市初中の生徒たち、三重同胞、青商会会員を対象に続いている。兪委員長から見たホットなウリナラはどんなだろう…と参加することにした。

集まったのは老若男女17人の幅広い世代たち。北京入りに始まり、電動自転車の練習、マスゲームや芸術公演など祝賀行事のようす、国内の工業製品や食べ物にいたるまで、短い滞在期間で得た情報を画像と動画で伝える兪委員長に、皆からの質問が飛び交う。

床屋に行ったときの話。髪型のメニュー画像を見た参加者から「どれにしたの?」と聞かれると、「覇気カット」を希望したが理容師に反対され、なぜか「雲カット」になったと笑いを誘う。地下鉄の車両に国内製とドイツ製がある話。その違いを聞きながら「地下鉄はどこまで伸びているの? 切符はスマホ決済?」。今回の代表団は切符を買わずして入場できたそうで少々答えづらそう。また、電動自転車の構造や農場の温室化、その昔王族が食したという玉流館のチェンバンクッスに、もやし入りの即席飯や人気の和盛通りなど余すところなく魅力が伝えられた。

中でも平壌市内を自転車で走りながら、これまでと違う風景を見られたことと人民からの歓迎が何よりも嬉しく、日本に住む自分も同じ民族なのだと改めて実感できたと誇らしげに語った。

ホテルの朝食が昔と変わらないメニューだったと懐かしさに表情を緩ませ、朝青という組織は朝青員のおかげで成り立っていて朝青員を大切にこの先10年史をどう作っていくか決意を述べて会を締めくくった。

報告会が終わっても、参加者たちは机に並ぶお土産の数々を手に取りながら「パッケージがおしゃれで昔と違うねー」「これまだあるんや!」と話が尽きない。

兪委員長に各報告会での様子を聞くと、「祖国の写真やお土産をみて興奮する学生、懐かしむトンポたちを見ると、昨今自ら調べないと情報が入ってこないが故に祖国と我らの無意識の中に築き上げられた距離が縮まったと感じる。子どもからオルシンまで幅広い世代に行った帰還報告は、祖国が遠い存在ではなく近い存在であることを自分を含め再認識できた良い場となった」。共通しているのは、日本にいるからこそあれこれウリナラへの思いを馳せ祖国を訪問したい気持ちになってしまう、そんなウリナラ愛が止まらないトンポたち。つまりは自身のルーツを学べるウリハッキョと組織があるからなのだと身に染みた。

(「ウリ民族フォーラム2023in三重」と準備過程で活気を取り戻した三重同胞社会。フォーラム後も有志たちの奮闘は続いている。同フォーラム記録係を務めた金琴純さんがかれらの活動をレポートする。不定期掲載)

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