白頭山麓で山岳観光開発が進展/三池淵観光地区に5つのホテル新設
2025年12月24日 07:00 経済白頭山の麓に位置する三池淵市(両江道)の観光地区に、5つのホテルが新設された。イカルホテルと密営ホテルの竣工式が金正恩総書記の参席のもと20日に、小白水ホテル、青峰ホテル、ポッナムホテルの竣工式は21日に行われた。
三池淵市では、2010年代後半から続く大規模開発によって、住宅、ホテル、病院、道路、鉄道など多角的なインフラ整備が進められてきた。24年以降は、同市を複合型山岳観光地区、四季型山岳観光地区へと発展させることを目的とした開発プロジェクトが推進されている。
今回新設されたホテル群は、洗練されたデザインを基調に、滞在の快適性を重視した造りとなっている。
イカルホテルのロビーは、吹き抜けの広々とした空間に大型のシャンデリアや天然石の円柱が配され、華やかさと落ち着きを兼ね備えた雰囲気となっている。客室はツインルームから執務スペースを備えた特別室まで幅広く用意されている。館内には、団体客にも対応できるレストランや宴会場のほか、屋内プールなどの施設が設けられている。
密営ホテルは、ロビーに吹き抜けと大階段が設けられ開放感のある空間が広がる。レストランでは卓上で調理を行える設備が採り入れられており、食事のスタイルにも工夫が施されている。さらに、屋内の浴場に加え、屋外には露天風呂も整えられている。
小白水ホテル、青峰ホテル、ポッナムホテルにも、来客の多様なニーズに応える部屋やサービス施設、屋内および屋外温泉施設が設けられている。
三池淵市では、未開拓地域である胞胎山地区の開発が計画されており、北胞胎山を中心に大規模なスキーリゾートの建設構想が進められている。今回完工したホテル群は、白頭山から北胞胎山、南胞胎山に広がる大規模観光地区の形成に向けた取り組みの一環として位置付けられている。
一方、三池淵市では観光インフラの強化に向けた取り組みも進められている。白頭山へのアクセス改善を目的に登山ルートの道路拡張や観光鉄道敷設が行われているほか、周辺の山岳地域を訪れる国内外の観光客を受け入れるため宿泊施設や公共サービスの増設、山岳鉄道やロープウェーの整備が図られている。
今後、観光業を持続的に発展させていくためには、施設整備とともにサービスの質を高める取り組みが重要になるとされている。特にホテル分野では、サービス能力の向上とともに、サービス係の専門的な実力を高めることが求められており、国家的なサービス専門家養成システムを拡大・強化することが今後の必須課題となっている。
(朝鮮新報)





