地方産業工場、竣工ラッシュ/「地方発展20×10政策」2年目の成果
2025年12月21日 07:00 経済2年目を迎えた「地方発展20×10政策」の成果が、年末に入り各地で現れている。今年度の建設対象である地方産業工場20カ所のうち、21日時点で4分の3に当たる15カ所が竣工した。
最高人民会議第14期第10回会議(昨年1月)で打ち出された「地方発展20×10政策」は、毎年20の市・郡に地方産業工場を建設し、10年以内に全国の200余りの市、郡の地方産業を発展させることで、全国的な生活水準を引き上げることを目指している。
政策推進にあたりモデルとなったのは、2022年に江原道金化郡でリニューアルした地方産業工場である。金化郡は、面積の80%が山間地帯で農耕地が少なく、経済土台も脆弱だったが、地方産業工場が建てられてからは山の恵みを生かした多様な製品を生産することで自給率が向上した。
金化郡での経験に基づき、昨年の最高人民会議第14期第10回会議で全国の市、郡に地方産業工場を建設していく方針が表明され、初年度事業の対象として、平安北道で3カ所、平安南道、黄海北道、黄海南道、咸鏡北道、咸鏡南道、慈江道、江原道で各2カ所、南浦市、開城市、両江道で各1カ所が地方産業工場の建設地に選ばれた。
その後、昨年12月20日に成川郡(平安南道)で行われた竣工式を皮切りに、各地で地方産業工場が誕生。2月11日に金亨稷郡(両江道)で行われた竣工式をもって、初年度の工場建設事業が締めくくられた。各地の地方産業工場は、良質で多様な商品を比較的安価に供給する一方、地域資源を活かした特産品の開発、販売も進めている。これにより、地方の人々の暮らしに具体的な変化が表れ始めている。
今年度も20の市・郡で地方産業工場の建設が進んでいる。
地方産業工場の竣工式は、12月15日に江東郡(平壌市東部)、新陽郡(平安南道)、狼林郡(慈江道)、大館郡(平安北道)、富寧郡(咸鏡北道)、16日に黄州郡(黄海北道)、18日に長淵郡(黄海南道)、北倉郡(平安南道)、鉄原郡(江原道)、長江郡(慈江道)、19日に新浦市(咸鏡南道)、20日に白川郡(黄海南道)、谷山郡(黄海北道)、洗浦郡(江原道)、金正淑郡(両江道)で行われた。
21日時点で、残る今年度の工場建設対象は5カ所。昨年は朝鮮の10分の1の地域に地方産業工場が建設されたが、今年新たに20カ所に工場が建つことで、国内の5分の1に相当する地域に自立的発展の土台が築けるようになる。
長淵郡の地方産業工場では、地元ブランドの小麦味噌や醤油をはじめとした基礎食品、菓子類、日用品、衣類などのほか、地ビールも生産している。これには、工場を見て回った長淵郡の人々からも喜びの声が上がった。今後は、今年度新たに建設された地方産業工場間で開発競争、品質競争が積極的に繰り広げられる予定で、新製品の開発や品質向上が進むことが期待される。
一方、江東郡には地方産業工場とともに、総合サービスセンターが竣工した。
この総合サービスセンターは、党中央委第8期第11回会議(24年12月)で示された地方発展政策における3つの追加課題のうち、複合型の科学・教育および生活文化施設にあたるものだ。江東郡の総合サービスセンターには、日用品や食料品、家具、靴、薬品などを扱う商店だけでなく、洋服店、電子製品商店、電子閲覧室、図書閲覧室、映画館、理髪所、プールなどの施設まで備わっている。
また江東郡では、近代的な治療設備を備えた病院が11月19日に竣工した。先進的な保健医療施設の建設も、地方発展政策における追加課題の一つ。病院は、地方産業工場が昨年に竣工した亀城市(平安北道)で12月13日に竣工し、今年度に地方産業工場が建つ予定の龍岡郡(南浦市)でも建設が着々と進んでいる。
地方発展政策の2年目の成果が、今後どのように地域の暮らしに定着していくのかが注目される。
(李永徳)



