金メダル、世界新を量産/2025年、強さ見せた朝鮮スポーツ
2025年12月18日 10:39 共和国 スポーツ
U17女子W杯で2大会連続4度目の優勝を果たす快挙を成し遂げた女子サッカー選手たち(労働新聞)
2025年、朝鮮はサッカー、ウエイトリフティング、レスリングなどさまざまな競技の国際大会でメダルを獲得し、強さを見せた。
サッカーでは、U17女子W杯で2大会連続4度目の優勝を果たす快挙を成し遂げた。
24カ国が4チームずつのグループに分かれて行うグループステージは、3戦全勝で首位通過。ノックアウト形式の決勝ステージでは1回戦でモロッコに6–1、準々決勝で日本に5-1、準決勝でブラジルに2-0、決勝でオランダに3‐0の勝利を収め、7戦全勝、25得点3失点という圧倒的な成績で王者に輝いた。今大会で優勝を収めたことで、朝鮮は自国が持つ同大会の最多優勝記録をさらに更新した。
10月のAFC年間表彰式では、昨年のU20女子W杯とU17女子W杯における優勝が高く評価され、朝鮮サッカー協会がAFC会長特別功労賞を、U20W杯を制したリ・ソンホ監督がAFC年間最優秀監督賞(男子)を、U20女子W杯とU17女子W杯で優勝を手にしたFWチェ・イルソン選手がAFC年間最優秀ユース選手賞(女子)をそれぞれ受賞した。

第3戦目で得点の喜びを分かち合うネゴヒャンの選手たち(アジアサッカー連盟HP)
さらに、アジア女子サッカーの最強クラブを決めるAFC(アジアサッカー連盟)女子チャンピオンズリーグに朝鮮クラブとして初めてネゴヒャン女子蹴球団が出場した。
ネゴヒャンは、8月末の予選ステージをグループ1位で突破すると、その後のグループステージで水原FC(韓国)、ISPE FC(ミャンマー)に勝利し、グループ2位でノックアウトステージへの切符を得た。ノックアウトステージは来年の3月から行われる。

アジアウエイトリフティング選手権大会・男子61キロ級で金メダルに輝いたパク・ミョンジン選手(22)
ウエイトリフティングでは、アジアウエイトリフティング選手権大会(5月、中国)に出場した4選手全員が金メダルを獲得し、ソン・グクヒャン選手(24)が2つの世界新記録を樹立。国際ウエイトリフティング連盟(IWF)世界選手権大会(10月、ノルウェー)では、金5、銀3、銅1、計9個のメダルで国別メダルランキング1位に輝き、10個の世界新記録を樹立した。

レスリング世界選手権で金賞に輝いたオ・キョンリョン選手
レスリングでは、アジアレスリング選手権大会(3月、ヨルダン)に16人が出場し、金4、銀4、銅5、計13個のメダルで国別メダルランキング3位に入った。
また、U17、U23アジアレスリング選手権大会(6月、ベトナム)で金3、銅2、計5個のメダルを獲得。レスリング世界選手権(9月、クロアチア)では金3、銀2、銅2、計7個のメダルを獲得し、女子の国別メダルランキングで全階級に出場した日本に次ぐ2位の成績を残した。
ボクシングでは、パン・チョルミ選手(30)が国際ボクシング協会(IBA)世界女子選手権(3月、セルビア)の52キロ級で金メダルを獲得し、自身7年ぶりとなる世界タイトルを獲得した。
朝鮮が驚異的な強さを誇るテコンドーでは、第23回国際テコンドー連盟(ITF)世界選手権大会(10月、イタリア)で金46、銀17、銅11、計74個を獲得し、国別総合ランキングで堂々の1位に輝いた。

パラフューチャー台北の男子ダブルスキム・ヨンロク選手、パク・クムジン選手ペア(ITTFWorldの動画キャプチャ)
この他にも、第20回アジアマラソン選手権大会(3月、中国)男子部門でハン・イルリョン選手(24)が、2時間11分18秒の大会新記録で金メダルを獲得。障がい者の国際卓球大会である「ITTF(国際卓球連盟)パラフューチャー台北2025」(6月)と「ITTFパラチャレンジャー高雄2025」(7月)では朝鮮が2つの金メダルを含む5つのメダルを獲得した。
来年9月~10月に愛知・名古屋で行われるアジア競技大会には、男女サッカー、ウエイトリフティング、柔道、レスリングなどの競技に大規模な朝鮮選手団が派遣されることが見込まれており、朝鮮選手たちのますますの活躍が期待される。
(許侑琳)