大阪公演、昼夜1,800人で大盛況/朝鮮歌舞団創団60周年記念ツアー公演、6つの歌舞団が出演
2025年12月05日 10:25 文化朝鮮歌舞団創団60周年を記念して、日本各地6つの朝鮮歌舞団(東京、京都、大阪、兵庫、広島、福岡)が合同で行うツアー公演「還暦大祝宴(환갑대잔치)」。その初回となる大阪公演が4日、東大阪市創造館で開催された。昼と夜の2部構成で行われた公演には、総聯中央宣伝文化局の趙斗城副局長、総聯大阪府本部の夫永旭委員長、文芸同中央の尹忠新委員長、大阪府商工会の高元亨会長、女性同盟中央の申千玉副委員長兼女性同盟大阪府本部委員長、大阪をはじめとした各地の同胞、大阪朝高学区の朝鮮学校の児童・生徒、日本市民、関係者ら、約1,800人が会場に足を運んだ。地方歌舞団の合同公演は1988年(東京)と94年(大阪)に続いて3回目で、巡回形式は今回が初めて。7日には京都(京都劇場)、11日には東京(サンパール荒川)でそれぞれ公演が行われる。
心を一つに、感謝と決意を
6つの朝鮮歌舞団(総勢24人)は、祖国や同胞たちと共に歩んできた60年の歴史を振り返り、同胞たちへの感謝、創団100年を目指して歌舞団を発展させていく決意を示すために今回の合同公演を企画。今年4月に決起会を行い、企画、演出、創作、宣伝のすべてを自らの力で進めながら月1回以上の合同練習に取り組んできた。また、アドバイザー・技術指導を務めた功勲芸術家、「2.16芸術賞」受賞者、各地歌舞団・元団員らのサポートを受け、作品ごとの完成度を高めた。
ツアー公演の総責任者を務める大阪歌舞団の趙正心団長(86年入団、功勲俳優)によれば、94年の合同公演を経験した現役団員は自身のみだという。ほぼ全員の団員にとって、今回の合同公演は初の経験。準備過程は、各地の団員たちがそれぞれの持ち味を知り、刺激を与え合う「学びの場」になった。また、本番に向けた日々に団員同士の結束力が高まり、多くの同胞たちから物心両面でのサポートを受ける中で「期待に舞台で応えたい」との思いがいっそう強くなっていった。
迎えた大阪公演では、昼と夜の部ともに開場前から観覧者たちが列をつくり、会場内は開演前から熱気に包まれていた。大きな関心の中で行われた公演は、観客の心を掴んで離さなかった。

