現在的課題としての「乙巳五条約」研究/吉野誠名誉教授に聞く
2025年11月28日 09:00 社会 歴史「乙巳五条約」締結120年
2025年は祖国解放、日本敗戦80年とともに「乙巳五条約」締結120年を迎える年だ。日本による朝鮮植民地化の大きな契機となった同条約は、日本が銃剣をつきつけ、強圧的に結ばせたものだった。当時、条約名と高宗皇帝の署名がなかった条約は、後に「乙巳五条約」のほか、第2次日韓協約、保護条約など複数の名を持つようになった。植民地支配の過去清算、日朝国交正常化における課題に向き合うため、長年近代の日朝関係史を研究してきた東海大学の吉野誠名誉教授(77)に話を聞いた。

東海大学の吉野誠名誉教授
―日本の朝鮮植民地支配において「乙巳五条約」が占める位置とは