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〈留学同 80年の軌跡⑥2000年代〉祖国訪問、学術研究の事業方式を転換

2025年11月06日 12:00 総聯

日本の大学や専門学校に通う在日朝鮮人学生のための団体で、その源流は日帝植民地下、朝鮮本土より日本へ留学し、日本の地で朝鮮独立を掲げ闘った朝鮮留学生たちの活動にある。総聯傘下団体の中でも最も長い歴史を持つ留学同は、この朝鮮留学生たちの意志を継ぎ、今日まで一貫して祖国と民族、同胞社会の発展に寄与し、在日同胞と朝鮮留学生の民主主義的民族権利の擁護のために活動してきた。80年の歴史を振り返る本連載の執筆は、留学同中央が担当する。月1回掲載。

2000年代前半は激動の時代だった。朝鮮半島情勢が緩和された反面、在日同胞社会は日本の反動層による「拉致騒動」によって厳しい環境がつくられた。留学同もその影響を大いに受けた。活動の岐路に立った留学同は、学生たちが一度自身の存在意義を見つめ直し、朝鮮留学生としての役割を全うするため、それまでの事業方式を転換していった。

留学同はまず、祖国訪問事業を活動の「柱」に据え、その方式を転換した。

それまで祖国訪問は、一部の核心学生たちのための講習の側面が強かったが、これをより大衆的に行うようにした。祖国訪問中は同盟員の指向、知識と経験の水準に合わせて「民族文化コース」「ウリマルコース」などの「選択ツアー」期間を設け、より多様な学生が自身のレベルに合わせ祖国の地で実践的に学べるようにした。

その結果、以前の連載でも述べたが、2001年の第20次留学同祖国訪問団には50人を超える学生を網羅し、その後も多くの学生を網羅した。

留学同同盟員らを祖国訪問に幅広く網羅した(2001年)

2007年の祖国訪問に参加した留学同大阪出身、黄貴勲さん(現在在日本朝鮮社会科学者協会大阪支部会長、総聯豊能支部宣伝文化部長)は当時を思い返し次のように述べている。

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