“歴史を記憶し、友好の橋を”/ロシア西部で朝鮮写真展
2025年09月15日 08:00 対外・国際
ロシア西部の市の中心部に写真120点が展示された。(駐朝鮮ロシア大使館テレグラム)
タス通信によると、ロシア西部にある都市ニジニ・ノヴゴロドで10日、写真展「朝鮮民主主義人民共和国:友好の橋」が開催された。
この写真展は、朝鮮の抗日戦争勝利と第2次世界大戦終結から80周年を記念して企画された。愛国教育センター「アヴァンガルド」が主催し、ニジニ・ノヴゴロド州政府、ロシア写真美術館、国営通信社タスも開催に協力している。
展示された120点の写真作品のテーマは、朝鮮の解放、戦後の人民経済の復興と発展、朝ロ両国の文化交流など多岐にわたる。1989年に平壌で行われた第13回世界青年学生祭典、69年の朝鮮国立芸術団のソ連巡演、平壌市内の日常生活や大同江に架かる橋の風景など、朝鮮の歴史と暮らしを伝える写真も展示されている。
また、クルスク解放作戦で朝鮮人民軍兵士が塹壕やシェルターで戦闘に備える姿や、ロシア国防省特殊部隊「アフマト」司令官のアプティ・アラウディノフ中将と兵士が並ぶ場面もある。金正恩総書記が8月に行われた朝鮮人民軍海外作戦部隊の指揮官、戦闘員に対する国家表彰授与式で、戦没者の肖像に膝をつき追悼する姿を写した写真も紹介されている。
主催者は今回の写真展について、「歴史的記憶を継承し、ロシアと朝鮮の文化的絆を深める象徴になった」と意義を語った。また、ニジニ・ノヴゴロドにおける朝鮮名誉領事のオレグ・キム氏も「両国人民を結びつけた歴史は未来を築く基盤だ。過去を尊重し記憶を守ってこそ、強固な『友好の橋』を架けることができる」と述べた。
(朝鮮新報)