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〈学生中央体育大会2025・中級部サッカー〉尼崎・神戸・西播合同のミレㄱが優勝

2025年09月11日 11:44 スポーツ 民族教育

中級部サッカー競技が駒沢オリンピック公園総合運動場で行われた

2025年度在日朝鮮学生中央体育大会の中級部サッカー競技が2~4日にかけて、東京・世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場で行われた。在日本朝鮮人体育連合会の李康弘理事長、在日本朝鮮人サッカー協会の崔英秀会長など役員らと、保護者たちが会場に駆け付けた。

各地から13チームが出場した大会では、初日に4つのグループに分かれ予選リーグが行われた。各グループでの総当たり戦の結果、上位2チームが8強として決勝トーナメントへ駒を進めた。

2日目には、準決勝までの試合が実施された。ベスト4に進出したのは、大阪・和歌山ㄱ、 東京中高、ミレㄱ(尼崎・神戸・西播合同)、東京第1・第4・第5ㄱ(ㄱはいずれも1軍)。大阪・和歌山ㄱが東京中高を4-0で、ミレㄱが東京第1・第4・第5ㄱを3-1で下し、決勝に進んだ。

大阪・和歌山ㄱ(赤・青)対ミレㄱの決勝

最終日に行われた決勝では、昨年と同じカードが相まみえた。前回大会で優勝を手にした大阪・和歌山ㄱ(昨年は大阪中高)と、あと一歩届かなかった1年前の借りを返すべくミレㄱの再戦に注目が集まるなか、決勝戦のホイッスルが吹かれた。

序盤は互いに相手陣地へロングボールを蹴り込み、チャンスを創出。譲らない攻防が続くなか、ミレㄱが立て続けに相手のバイタルエリアや両サイドの裏へハイボールを蹴り込み、徐々にペースを掴む。無失点で決勝に勝ち上がってきた大阪・和歌山ㄱが誇る堅守の隙を突き、ミレㄱが先制点を挙げた。後半は、両チームの攻め合いが続き、一進一退の攻防に。好ゲームが演じられたものの、アディショナルタイムにミレㄱが連携から2点目を奪取。大阪・和歌山ㄱの反撃もかなわず、2-0でミレㄱが優勝に輝いた。

ミレㄱ(赤色)が巧みなサイド攻撃からチャンスを創出した

ミレㄱの鄭倫輝主将(尼崎初中、中3)は、チームとして大会優勝を目標に練習に励んできたと明かす。また、「ゴールを決めることにこだわった。試合を見据えた日々の練習が実を結んだ」とはにかんだ。鄭主将は、「残りの中級部生活でも練習を頑張り、どんなチームでも中心的な役割を担えるようなサッカープレイヤーになる」と目標を語った。

優勝に歓喜し、監督を胴上げするミレㄱの選手たち

大阪・和歌山ㄱの許哲健主将(大阪中高、中3)は、敗戦の悔しさをにじませながら、「これから出場する日本の公式戦ではもっと上手にプレーし、必ず成果を上げたい」と誓った。

3位決定戦では、東京中高と東京第1・第4・第5が激突。両GKの好セーブもあり、延長戦でも得点は生まれず、PK戦の末に東京中高が3位に入賞した。

優秀選手が表彰された

閉会式では、1~3位に入賞したチームと、優秀選手が表彰された。

(朴忠信)

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