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モスクワで朝鮮美術展示会/朝ロ文化省が開催

2025年09月15日 08:00 対外・国際

国外初公開含む123点を展示

承正奎文化相がセルゲイ・ショイグ書記長、オリガ・リュビモワ文化相と展示を見て回った。(駐朝鮮ロシア大使館テレグラム)

朝鮮の美術展示会「偉大な人民の国」が朝鮮創建77周年に際し、ロシア・モスクワの全ロシア装飾芸術博物館で8日に開幕した。展示会は朝鮮とロシアの文化相の支援のもと、10月10日まで開催される。

開幕式には、朝鮮側から承正奎文化相を団長とする文化省代表団、駐ロシア朝鮮大使館のシン・ホンチョル大使が、ロシア側から安全理事会のセルゲイ・ショイグ書記長、オリガ・リュビモワ文化相、政府、政党、社会団体、文化芸術、出版報道の関係者、ロシア駐在の各国外交関係者たちが参加した。

承正奎文化相とリュビモワ文化相が開幕式で演説した。(駐朝鮮ロシア大使館テレグラム)

開幕式で演説した承正奎文化相は、朝ロ親善協力関係が新しく高い段階でその生活力を存分に発揮していると言及した。

リュビモワ文化相は、ロシア文化省を代表し開幕式の参加者たちを歓迎するとしながら、ロ朝両国は文化的自主権を樹立、歴史文化遺産を保存し、伝統的な精神的価値観を守るための道を長い間ともに歩んできたと述べた。

承正奎文化相がセルゲイ・ショイグ書記長、オリガ・リュビモワ文化相と展示を見て回った。(駐朝鮮ロシア大使館テレグラム)

その後、承正奎文化相がショイグ書記長、リュビモワ文化相と展示を見て回った。

会場には、これまでロシアで公開されたことのない朝鮮画や版画、陶磁器、モザイク、刺繍を含む朝鮮美術作品123点が展示された。現代建築、大都市や農村の生活、新しくオープンした元山葛麻海岸観光地区に関する作品など多彩なテーマの作品が並び、クルスク解放のため両国兵士が戦場で共に戦う様子を描いた「クルスク州解放のために」、「祖国の息子たち」、「同じ塹壕で」などの絵画も人目を引いている。

クルスク解放のため両国兵士が戦場で共に戦う様子を描いた作品(駐朝鮮ロシア大使館テレグラム)

展覧会カタログによると、展示されているのは、万寿台創作社、国防省美術創作団、平壌美術大学の作家たちの最新作品だという。

全ロシア装飾芸術博物館のタチヤナ・リブキナ館長は「芸術は民族を結ぶ普遍的な言語だ。朝鮮の独自作品をロシアの観客に紹介できることを嬉しく思う。このプロジェクトは対話と相互理解への共通の志を象徴する」と語った。

承正奎文化相とオリガ・リュビモワ文化相(駐朝鮮ロシア大使館テレグラム)

金正恩総書記は、朝鮮とロシア間の包括的戦略パートナーシップ条約締結1周年に際してロシア文化省代表団が訪朝(6月28日~7月1日)した際、リュビモワ文化相を接見(6月29日)。同日、朝ロ文化相の会談が行われ、朝ロ文化省間の2025–2027年文化協力計画書が調印された。

これに基づき、8月には祖国解放80周年に際して訪朝したロシアの芸術家たちによる慶祝公演が行われた。リュビモワ文化相のSNSによると、ロシアの芸術家は10月10日に平壌で行われる朝鮮労働党創立80周年記念公演や、来年の「4月の春親善芸術祭典」にも招待されており、来年1月には国立クレムリン宮殿で朝鮮芸術家による公演が予定されている。

(許侑琳)

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