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〈平壌特派員のリアルレビュー!〉玩具花火編

2025年08月31日 08:14 平壌特派員のリアルレビュー! 経済 共和国

立ち上がる「火星砲」の爆発力

【平壌発=金淑美】朝鮮において花火は夏の風物詩ではなく、季節を問わず楽しむものとされている。名節のたびに打ち上げ花火(こちらでは「祝砲」と呼ばれる)が上がるのは、すっかりお馴染みの光景だが、家庭用の玩具花火は歴史が浅い。数年前、商品展覧会で初めて国産の花火を見つけ、その場で取材を申し入れたのを覚えている。

昨年竣工した新市街地・林興通りには、国内初の花火専門店「蒼光玩具花火店」がオープン。ベランダや家の前で花火を楽しむ住民たちの姿は、ニュータウンに新しい風景を添えている。

お店には30種類以上の花火が並んでいたが、店員のおすすめに従って人気の4種類をセレクト。平壌支局の現地スタッフらと共に大同江のほとりで試してみた。

蒼光玩具花火店で購入した国産花火

まずは、「火星砲-17」型を模したミサイル型の噴出花火と、それよりも背の低いシンプルな筒形の噴出花火からスタート。説明書きには、それぞれ5メートル、3メートル離れて使用するよう書いてある。ずいぶん用心深いな…と思いつつ、導火線に火をつけると…。予想を上回る勢いで火花が噴き出した! 笑いながら一斉に逃げ出す支局スタッフたち。ミサイル型は、地面から一直線に2メートルほど立ち上がり、筒形は赤や青、黄、緑色のカラフルな火花がシュパシュパと飛び散った。

右からミサイル型、筒形の花火

次に、コマ花火。パチパチと火花をまき散らしながら、地面上でグルグルと高速回転した。

そして最後は、一番人気のトンボ花火だ。1回目は勢いよく飛び上がったものの、木の枝に直撃し、無念の失敗。気を取り直して広い場所に移動し、もう一度チャレンジ。旋回しながら地上3メートルほどの高さまで、見事に上昇した。

総合すると、どの花火も燃焼時間は10~20秒ほどと短めだが、その分、とにかく爆発力がすごい。遊び終わった花火を水につけながら、運転手のSさんが一言。「空を飛ぶのも、色がきれいなのも楽しいけど、やっぱり火星砲が一番かっこいいね」。うん、たしかに。花火なのに、あの直線的な噴き上がりには、なぜかちょっと厳粛な気持ちになったのだった。

(朝鮮新報)

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