平壌–モスクワ直行便が再開/ロシア天然資源環境相ら訪朝
2025年07月31日 07:00 対外・国際朝ロ政府間貿易経済および科学技術協力委員会(朝ロ政府間委員会)のロシア側委員長であるアレクサンドル・コズロフ天然資源環境相と一行が7月28日~29日に朝鮮を訪問した。一行は28日に運航を再開した平壌–モスクワ直行便で平壌に到着。同日には、朴泰成内閣総理が表敬訪問したコズロフ天然資源環境相と万寿台議事堂で談話を行ったほか、朝ロ政府間委員会の朝鮮側委員長である尹正浩対外経済相とコズロフ天然資源環境相との会談が行われた。
28日、ロシア航空会社「ノードウィンド」のボーイング777が平壌国際空港に着陸し、30年ぶりとなる平壌―モスクワ便が運航を再開した。平壌国際空港で直航便運航の再開を祝う儀式が行われ、尹正浩対外経済相とコズロフ天然資源環境相が祝辞を述べた。
ロシアメディアによると、平壌–モスクワ便の次便は1ヵ月後を予定しており、旅客需要の増加に伴い週2便体制への拡大を目指す。両国間の物流連携は、鉄道貨客輸送、豆満江にかかる自動車橋の建設(今年4月着工、2026年末完成予定)、航空路開設などさまざまな面で進展している。現在はロシア国内から元山葛麻海岸観光地区への直行便運行の具体化も検討されている。
朝ロ政府間委員会の委員長同士の会談では、24年11月に行われた朝ロ政府間委員会第11階会議の議定書履行に関する問題が討議された。これに先立って、朝ロ間の各分野における交流と協力を強化するための部門別実務家の面談が行われた。
部門別の面談では、平壌動物園とモスクワ動物園の協力活動、豆満江の自動車橋建設、都市交通開発が主要議題になった。ロシア側は、昨年平壌動物園に寄贈した約70頭の動物に続く友好の証として、今回の直行便で輸送した子ライオンを平壌動物園に寄贈。子ライオンは「トゥマンガン」と命名された。
(朝鮮新報)