〈朝鮮歴史人物〉囲碁王・道琳(2)
2013年07月24日 16:36 歴史こうして道琳は、百済の宮廷で手厚い待遇を受け、数ヶ月を過ごした。道琳はその間、百済の宮殿を隈なく調べ、蓋鹵王についても深い注意をはらった。
道琳は、蓋鹵王の心を惑わし虚勢を張らせることによって百済の内部を瓦解させる戦術を用いることにした。
道琳から宮殿改築の話を聞いた蓋鹵王は直ちに全国に命令を発し、腕に覚えのあるという大工を全て徴発し、一方では煉瓦を焼き、楼閣やあずまやを建て宮殿を改修させた。
また、幽谷から石を切り出して先祖の墓を仰々しく建てた。蓋鹵王は、これに一般民衆は勿論のこと国境守備兵まで徴発するなど、強引に工事を進めた。