事実がそこに～各地に佇む朝鮮人犠牲者追悼碑～　慰霊碑

【所在地】　山口県周南市大道理

【建立日】　不明

【建立者】　不明

（＊ダム完成日　1940年10月）

向道ダムは1937年に海岸部にある海軍燃料廠の工業用水不足を解消するため建設が始められた。『徳山海軍燃料廠史』には「労働者延べ人数16万1千名（内朝鮮人が全体の六割）を使用させて完成させた」と書かれている。38年には夜中のトンネル掘削作業中に前日の正午ごろ装填爆破した残火薬が削岩機の摩擦熱で自然爆破し朝鮮人５人が死傷する事故も起きている。昼夜を徹した工事が行われていたことやもっとも危険な先端での掘削工事に従事する朝鮮人の労働の実態も窺える。碑には９人の名前があり、そのうち朝鮮人が３人確認できる。

（朝鮮新報）