公式アカウント

朝鮮常任代表が会見、「国連軍司令部」解体を要求

2013年07月16日 16:00 朝鮮半島

朝鮮中央通信によると、ジュネーブ国連事務局およびその他の国際機構駐在朝鮮常任代表が10日、朝鮮常設代表部で記者会見した。会見には、中国、英国、フランス、米国、日本など多数の通信、放送、新聞記者と報道関係者が参加した。

朝鮮常任代表は不法な「国連軍司令部」を解体することが朝鮮半島とアジア太平洋地域の情勢を緩和させ、平和と安全を保障するうえで優先的な要求として提起されていると強調した。

朝鮮が一貫して求めてきた「国連軍司令部」の解体問題を改めて強調する理由について常任代表は、▼朝鮮半島の戦争の危険が生じる根底に同司令部という構造的原因が潜んでいるためであり、▼同司令部がアジア太平洋地域で大国間の軍事的対決をあおり立てているからであり、▼その解体が、米国が朝鮮に対する敵対意思がないということを証明できるひとつの行動措置になるからだと指摘した。

記者会見では、3~4月に南朝鮮全域で行われた米軍と南朝鮮軍の大規模合同軍事演習によってもたらされた朝鮮半島の情勢状況を分析、総括する過程で、「国連軍司令部」が戦争の危険を生じさせる根底に置かれているという結論に到達したと明らかにされ、停戦協定締結60周年になる7月27日に際してその解体の必要性を再度強調した。

常任代表は、同司令部の解体は「米国だけが決心すれば容易く解決される問題」だと指摘。その理由について、1950年7月7日に国連安全保障理事会で不法採択された決議第84号は「国連軍司令部」ではなく、「連合司令部」を構成し米国に同司令部の指揮を委任したに過ぎず、「国連」の名称の盗用は中止されなければならないと述べた。

常任代表は、米国が「国連軍司令部」解体の勇断を下すなら、朝鮮もそれに応えて朝米間の信頼を醸成していくとの立場を表明した。

(朝鮮新報)

Facebook にシェア
LINEで送る