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朝鮮部隊のクルスク解放作戦参戦について/朝鮮労働党中央軍事委員会が立場表明

2025年04月28日 11:28 軍事

朝ロ包括的戦略パートナーシップ条約を履行

朝鮮労働党中央軍事委員会が4月27日、労働新聞と朝鮮中央通信に送った書面立場文で、ロシアのクルスク地域解放作戦に参戦して偉勲を立てた朝鮮の各戦闘区分隊(大隊以下の部隊)を高く評価した。朝鮮中央通信が報じた。

ウクライナ軍は2024年8月に戦況逆転を狙いロシア西部クルスク州を越境攻撃。西側製のハイテク兵器などで装備した数万の最精鋭武力を動員して急襲を仕掛け、同州の1200余平方キロメートルに及ぶ地域を占領しただけでなく、多くの住居を破壊し、住民を虐殺した。

党中央軍事委の立場文によると、金正恩総書記は当時の戦況が朝ロ間に締結された包括的戦略パートナーシップ条約の第4条(締約国のうち一方が武力侵攻を受け戦争状態に瀕する場合、もう一方が支援を提供することを規定)の発動に該当すると判断し、朝鮮部隊の参戦を決定してロシア側に通報。両国の合意に従って、朝鮮の各区分隊にロシア軍との協同の下でウクライナのネオナチ占領者を撃滅、掃討してクルスク地域を解放するという党中央軍事委の命令を下達した。

総書記は参戦を決心するに当たり、朝鮮部隊の参戦は「朝ロ両国の伝統的な友好・団結をいっそう磐石に固め、両国の発展と繁栄を保障し、朝鮮の名誉を守るための聖なる使命」だと定義した。ロシアで行われた朝鮮の軍事活動は、国連憲章をはじめとする国際法と朝ロ間の包括的戦略パートナーシップ条約の諸般の条項と精神に全的に合致する。

総書記はクルスクの解放に際して、作戦に参戦した各区部隊の功績を特別に強調した。平壌には、部隊の勇敢さを称える戦闘偉勲碑が建てられ、犠牲になった軍人たちの墓碑の前には永生祈願の花が置かれる。また、参戦者たちの家族を特別に優待する国家的措置が講じられる予定だ。

党中央軍事委は立場文で、「戦闘の砲火をくぐり抜け、血潮をもって検証された両国の不敗の戦闘的友誼は今後、朝ロ友好・協力関係のあらゆる方面での拡大、発展に大きく寄与するものと確信」するとしながら、党中央委と朝鮮政府の委任のもと「今後も変わることなくロシアの軍隊と人民の聖業を全幅的に支持し、朝ロ国家間条約の精神に基づく任意の行動にも忠実であることを確言する」とした。

朝鮮の各区分隊はクルスク解放作戦で犠牲を伴いながらも、ロシアの領土解放に大きく貢献。これにより、ウクライナ軍による9カ月間のクルスク地域占領が終息した。ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は4月26日、プーチン大統領への戦況報告で「朝鮮の兵士たちは不屈の精神、勇気を発揮し、英雄的に行動した」と述べ、朝鮮が「ウクライナ軍の撃退に重要な支援を提供した」と称えた。

(朝鮮新報)

 

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