モデル地方都市から国際観光拠点へ／三池淵市開発プロジェクトの現状

多様なデザインのアパートや公共建物などが立ち並ぶ三池淵市の市街地（労働新聞）

白頭山の麓に位置する自然豊かな三池淵市（両江道）では、２０１０年代後半から大規模開発が推進されてきた。三池淵市の開発は、地域経済の自立を目指す国家プロジェクトの一環。朝鮮革命の聖地を山間文化都市、地方都市のモデルに一新する開発プロジェクトは段階的に進捗し、現在は複合型の山岳観光地区へと発展させるための取り組みが続いている。

近代的な都市基盤を構築

三池淵での開発プロジェクトは、13年11月、金正恩総書記が三池淵郡（当時）を訪れ、開発ビジョンを示したことに端を発する。16年の着工後、17年12月の総書記による現地視察を契機に国家的プロジェクトとして本格化。３段階に分けた建設事業の過程で、住宅、ホテル、病院、道路、鉄道など多角的なインフラ整備が推進された。