「多様な気持ちと感覚を知ろう」/東京第4初中で人権教育授業
2025年03月02日 09:00 民族教育キーワードは自己理解と他者理解
朝鮮学校における人権教育授業は、2018年に在日本朝鮮人人権協会・性差別撤廃部会(以下、部会)が、東京中高・高3の生徒らを対象に行ったのを皮切りに、各地朝鮮学校でも徐々にその重要性と必要性が認知され始めている。同年以降、同部会と在日本朝鮮人東京人権協会は共催で、関東を中心とする各地朝鮮学校の中高級部を対象にした人権教育授業を行ってきたが、今回は、初の初級部低学年を対象とした授業となった。
初の初級部低学年を対象に
2月19日、東京第4初中の初級部低学年を対象に「多様な気持ちと感覚を知ろう」というテーマで行われた授業。講師を務めた宋和淑さん(在日本朝鮮人人権協会・会員)は、「自己理解」「他者理解」の2つをキーワードに授業を展開していった。
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「多様な気持ちと感覚を知ろう」というテーマで授業が行われた。
児童たちは、第一段階として、まず自分について理解を深める「自己理解」の観点から、自分の好きなことや嫌いなこと、得意なこと、苦手なことをワークシートに書き出し、それらを発表。そのうえで、第二段階となる「他者理解」について学んだ。