京都府初の人権条例/市民有志が賛同募る緊急署名
2025年02月07日 13:09 権利 社会条例制定に“待った”
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「京都府人権尊重の共生社会づくり条例(仮称)」の見直しを求める緊急署名が実施されている
「京都府人権尊重の共生社会づくり条例(仮称)」を巡って、1月28日から条例骨子の見直しを求める緊急署名がオンラインで開始された。
府内初の人権条例として制定が期待された同条例に関しては、昨年12月に議会定例会で骨子案が報告された。同月13日から今年の1月5日にかけてはパブリックコメントの募集が実施された一方で、骨子案には明確に差別を禁止する文言が含まれず、罰則規定がないことやその実効性の乏しさから反対の声があがっていた。
今回の署名は▼条例制定を一時ストップし、次の府議会審議までにパブコメで集まった意見と、府の考え方を公開すること▼京都第一初級襲撃事件(09年)やウトロ地区放火事件(21年)など府内でのヘイトクライムの被害者を含め、幅広い府民の声を聞く場を設けること▼差別禁止を条項に明記し、実効力のある条例制定を進めることを求めた。
今日(7日)13時の時点で1442人からの賛同が集まっている。また署名サイトには、「ヘイトクライムの具体的な事案を検証し条例に反映させるべきだ」「市民の声に耳を傾け、あらゆる差別を許さない人権条例の制定を」などのコメントが寄せられている。
(朴忠信)