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〈在日発、地球行・第4弾 9〉共同戦線に立つ軍人の思い/シリア

2025年02月12日 07:00 在日発、地球行

過去の連載記事はこちらから▶︎ 在日発、地球行・▶︎〈第1弾〉▶︎〈第2弾〉▶︎〈第3弾〉

正式名称:シリア・アラブ共和国。首都:ダマスカス。人口:約2350万人(2023年時点)。面積:約18.5万㎢(朝鮮の約1.5倍)。言語:アラビア語。民族:アラブ人約75%、クルド人約10%、アルメニア人等その他約15%。渡航方法:シリア旅行はツアー参加でのみ可能。渡航前に現地の旅行会社に連絡し、事前に国境警備許可番号を取得する必要あり。朝鮮籍の筆者はヨルダンから陸路で国境越え、国境でビザ取得(248月時点)。

最後の一人になっても–

ダマスカス市内の北部に位置する博物館「十月戦争パノラマ」は、シリアとエジプトがイスラエルと対決した十月戦争(1973年10月、第四次中東戦争)の史実を伝える軍の重要施設であった。

十月戦争を闘ったハフェズ・アサド元大統領の銅像(左)と、城の形をした博物館「十月戦争パノラマ」(右)

この戦争では朝鮮がシリアに援軍を派遣。シリアを率いたハフェズ・アル=アサド大統領が朝鮮の支援に恩義を感じたことをきっかけとし、両国の協力と交流はいっそう深まっていった。反帝共闘の過程で互いを「戦友」「兄弟」と呼ぶようになった両国の関係性は、朝鮮が十月戦争パノラマの建設(98年開館)を引き受けた事実だけでなく、博物館の展示物にもはっきりと表れていた。

博物館の外部では、朝鮮の創作団体が制作した壁画や、朝鮮とシリアの国旗を模ったレリーフが目に入ってきた。

戦争風景を描いた壁画も朝鮮が手がけたものだ

 

また、1階のエントランスホールに足を踏み入れると、シリアの歴史を描いた朝鮮画家たちのネーム入り油絵がずらっと並んでいる。

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